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プレシード・シード・シリーズAとは?資金調達ステージ別の戦略

  • 執筆者の写真: 智史 長谷川
    智史 長谷川
  • 6月6日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月19日


「資金調達って何から始めればいいの?」

「投資家に何を期待されるの?」


スタートアップの資金調達は、事業の成長フェーズに応じて必要な戦略が異なります。


プレシード・シード・シリーズA、それぞれのステージで求められる実績やアピールポイントを理解していないと、せっかくのチャンスを逃すことにも。


この記事では、各ステージの特徴や戦略、投資家が重視するポイントを表や事例とともに徹底解説します。



記事の要約


  • 各資金調達ステージには明確な目的と投資家の期待がある


  • プレシードでは「情熱とビジョン」、シードでは「仮説検証」、シリーズAでは「実績と成長戦略」が重要


  • ステージごとに異なる戦略で信頼を獲得することが資金調達成功のカギ



資金調達ステージ別の特徴と戦略


プレシード(Pre-Seed)ラウンド


プレシードは、事業アイデアが生まれたばかりの段階です。まだ製品も顧客もなく、創業者の熱意と将来のビジョンに賭ける投資フェーズです。


主な資金使途

  • アイデア検証

  • プロトタイプ(MVP)開発

  • 初期メンバー採用


戦略ポイント

  • 創業者のビジョンとチームの実行力をアピール

  • 「なぜ自分たちがやるべきか」を明確に語る

  • シードラウンドにつながるストーリー設計


よくある質問

Q. 製品が完成していなくても投資してもらえますか?

A. はい、プレシードではビジョンとチーム力が評価されます。



シード(Seed)ラウンド


MVPが完成し、初期ユーザーの反応を得ながら市場検証を行うステージです。


主な資金使途

  • 製品ローンチ

  • 初期顧客獲得

  • 市場調査・マーケティング活動


戦略ポイント

  • ビジネスモデルや収益性を説明できる資料を用意

  • 投資家との信頼関係構築

  • J-KISSなど柔軟な調達手法の活用


よくある質問

Q. 実績がまだ乏しいですが、どのように資金調達すれば?

A. 初期ユーザーの声や市場ニーズの根拠を集め、仮説の説得力を高めましょう。


シリーズA(Series A)ラウンド


PMF(プロダクトマーケットフィット)を達成し、事業モデルが確立し始めた段階での本格的な資金調達です。


主な資金使途

  • 組織拡大(採用)

  • 本格的なマーケティング・販路開拓

  • サービスの改良とスケールアップ


戦略ポイント

  • 顧客数、売上、成長率などの定量データで説得力を持たせる

  • 市場戦略・競争優位性・収益性の明確化

  • 投資家の懸念に応えるプレゼン準備


よくある質問

Q. シリーズAではVC以外にも出資してもらえますか?

A. はい、CVCや金融機関などとの連携も増えてきます。



ステージ別比較表

ステージ

事業フェーズ

調達額目安

主な投資家

主な資金使途

プレシード

アイデア・構想段階

数百万~数千万円

エンジェル、知人

アイデア検証、MVP開発、初期メンバー採用

シード

MVP完成・市場検証

500万~5,000万円

VC、アクセラレーター

製品ローンチ、市場調査、初期顧客獲得、仮説検証

シリーズA

PMF達成・拡大準備

数千万円~数億円

VC、CVC、金融機関

組織拡大(採用)、販路拡大、マーケティング強化、設備投資



まとめ


プレシード・シード・シリーズAの資金調達は、スタートアップの成長と共に「情熱」から「実績」へとアピールポイントが変化します。


以下のような戦略設計が鍵となります。

  • プレシードでは「人とビジョン」に投資される

  • シードでは「仮説の精度と実行力」を証明する

  • シリーズAでは「実績と戦略性」で資金規模を拡大する



試してみよう


  • 自社の資金調達ステージをチェックし、必要な成果・データを整理しましょう


  • 各ステージで使える資金使途と成長ストーリーを言語化してみましょう


  • VCやエンジェル向けのピッチ資料をアップデートして、次の調達に備えましょう



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