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飛び級・中卒が当たり前の国も? AI時代に変わる世界の教育モデル

  • 執筆者の写真: 智史 長谷川
    智史 長谷川
  • 3月5日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月10日


【記事の要約】


・アメリカでは飛び級や大学授業の先取りが進み、11歳で大学に進学するケースもある

・スイスでは中学卒業後に企業で働きながら学ぶ「見習い制度」が一般的

・世界では「一律教育」から「才能や適性に応じた教育」へとシフトが進んでいる



【ニュース概要】


(出典:日本経済新聞 2026年3月5日「飛び級・中卒は当たり前、『さらば一律』教育 アメリカは11歳から大学入学も 出る杭伸ばす才能の伸ばし方」)


この記事では、アメリカやスイスの教育制度を例に、世界の教育が大きく変わり始めていることが紹介されています。


これまでの教育は

小学校 → 中学校 → 高校 → 大学 → 就職

という「年齢ごとに同じ階段を上る仕組み」が主流でした。


しかしAI時代の到来により、

「同じ教育を全員に与える」

というモデルが見直され始めています。



【アメリカ:11歳で大学に進学するケースも】


記事では、アメリカの若いエンジニアの事例が紹介されています。


その人物は

・11歳で大学入試試験(SAT)に合格

・13歳で大学入学

・17歳で大学院進学

・19歳で修士取得


というスピードでキャリアを進めました。

現在は20歳でエンジニアとして働き、年収2000万円以上を得ています。


本人は次のように語っています。

「みんなと同じ階段を上る方がつらかった」


アメリカでは、こうした飛び級制度が珍しいものではなくなっています。



【高校生が大学の授業を受ける制度】


アメリカでは「デュアルエンロールメント」という制度が広がっています。


デュアルエンロールメント

(高校生が大学の授業を履修する制度)


この制度の特徴

・高校在学中に大学授業を履修できる

・取得した単位は大学でも有効


現在

・全米で約280万人

・カリフォルニア州だけで約30万人


の高校生が大学レベルの授業を受けています。


つまり

「能力があれば年齢に関係なく進める」


という教育制度になっているのです。



【スイス:中卒で働くのが普通】


もう一つ紹介されているのがスイスの教育制度です。


スイスでは

中学卒業後

約3分の2の生徒が高校ではなく

「見習い制度(アプレンティス)」


に進みます。


この制度では

・企業で働く

・給料をもらう

・職業訓練校で学ぶ


という3つを同時に行います。



【スイスの見習い制度の特徴】


主な特徴は次の通りです。

・見習い職種は約250種類

・受け入れ企業は約6万社

・働きながら国家資格を取得


さらに

見習い制度に進んだ後でも

努力すれば大学進学の道も開かれています。


(出典)日本経済新聞
(出典)日本経済新聞


【日本との大きな違い】


日本と海外の教育制度を比較すると、大きな違いがあります。


日本の教育

・年齢ごとに進学

・ほぼ全員が高校進学

・大学進学率も約6割


海外の教育

・能力に応じた進学

・職業教育の選択肢

・早期キャリア教育


つまり「一律教育」から「多様な教育」へと変わっているのです。


(出典)日本経済新聞
(出典)日本経済新聞

【AI時代に求められる力】


AIが普及することで、教育の目的も変わります。


これまで重要だったのは

・知識量

・暗記力


でした。


しかしこれからは

・創造力

・問題解決力

・専門スキル

・自分の興味を深める力


が重要になります。


そのため世界では

「早く才能を見つけて伸ばす教育」

が重視され始めています。



【中小企業経営者にとってのヒント】


このニュースは教育の話ですが、経営にも通じる内容です。

それは「人材は一律に育てるより、強みを伸ばした方が成果が出る」


ということです。


例えば企業でも

・早く責任ある仕事を任せる人

・専門職として育てる人

・営業に特化する人


など個人の強みに合わせた育成が重要になります。


AI時代は「平均的人材」より「尖った能力を持つ人材」の価値が高まる可能性があります。



【まとめ】


世界では教育のあり方が大きく変わり始めています。


・アメリカでは飛び級や大学先取り

・スイスでは中卒からの職業教育

・能力や適性に応じた進路


といった柔軟な教育制度が広がっています。


AI時代に求められるのは

「自分の強みを早く見つけること」


なのかもしれません。


今後、日本の教育や働き方も、この流れの影響を受けて変化していく可能性があります。

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